最終回(全13回):小さな垣根なんていらない

みなさんこんにちは!工藤由一朗です。

このコラムも今回で最終となります。

私は元々フィットネスクラブで働いていたので最後はそれに関連した話で締めたいと思います。

以前お伝えしましたが、私の職場では「フィットネス業界」出身者は数百人の中で私一人です。

誰も「フィットネス業界」の存在を知りません。

そのため私はゼロベースで自己表現をすることになります。

今まで自分がいた範囲外にある人達に対して自己表現をすることは簡単ではありませんでした。

それだけ私は「フィットネス業界」に染まりすぎていたと言えます。

しかしそれは私の問題であって自己表現をするための障壁はほとんどありませんでした。

沖縄県に来て強く感じたことは、外部からの受け入れを積極的にしてくれる土壌があることです。

初対面の挨拶では大抵出身地を言い合います。

そこでは沖縄に何度も来たことがある人もいるし初めての人もいます。

北は北海道、南は九州・沖縄、そしてアジアを中心とした海外まで様々です。

今までの経歴やバックグラウンドも全員が異なります。

もちろん年齢による上下が全くないわけではありませんが、そこにはあまり上下がないフラットな関係性が生まれます。

単純に人として向き合い、小さな共通点を見つけてコミュニケーションが始まります。

そしてある面で強い人が弱い人を助ける。

また異なる面では立場が入れ替わったりします。

それが私にはとても新鮮でした。

誰も威張ったりしないのです。

日本語がうまく話せない外国人の方にはみんなでサポートをしたりします。

本人も早く流暢に話せるよう勉強します。

まさに「ゆいまーるの精神」です。

それは痛みある歴史の中で作られていった、優しさなのかなと私は感じています。

他にも沖縄の居酒屋にはあまり仕切りがないので、知らない人ともよく話す特徴があります。

ライブなどが始まると仕切りは邪魔なだけですからね。

それは異質な人たちが調和されているのであって、同質な人たちが固まっているのとはまるで違います。

私が昨年働いていたフィットネスクラブでは…初めてエアロビクスに参加した方を怒鳴りつけたベテラン参加者がいました。

他にも筋力トレーニング・ランニング・ダンス各種をはじめとして、長く継続している方が幅をきかせて壁を作っている環境が多数ありました。

未経験の方はそこに参加したいとは全く思わなかったことでしょう。

そのほとんどに対してスタッフは(私も含めて)感覚が麻痺してしまい何も対応できていませんでした。

今思うと新規入会者のみなさんには大変申し訳ないことをしていました。

スタッフ間もそれは同様で、各ジャンルに壁があることは間違いないと思います。

経験が浅い人をやたらとプロとして最前線に出すわけにはいきませんが、未経験者や業種の違う人が新たに取り組んでみたい

仕事であるとは言えない環境を作っています。

また、外国人のみなさんの受け入れにもフォローがまるで足りていなかったと思います。

沖縄から東京に帰ってくると「日本人が多いな~」と感じます。

沖縄は外国人旅行客が非常に多いからです。
※第4回コラム参照。

そしてその対応も必要になるため労働している外国人も多くなります。

東京はそのような環境ではないとはいえ、少なからず応募のあった外国人求職者や、新規入会希望者に満足のいく対応ができていたとは言えません。

まず心構えから間違っていたと言えるでしょう。

ほとんどは日本人より困っているケースが多く(言語や文化の問題など)、そんな人たちにできることはもっとあったように思います。

よく日本人のフィットネス参加率が欧米と比較して低いことが挙げられます。

私も在職中は地域住民の参加増に努力をしているつもりでしたが・・・。

基本的な思考が大きく誤っていたと今は思います。

とても排他的な環境の上であれこれと取り組んでいたからです。

これは本当に改めた方が良い風土です。

フィットネスを何年続けていようが偉くも何ともないのですが、勘違いをしてしまう人がとても多い。

むしろ長く続けていたのならば模範となるような人間となるべきです。

やたらと癖ばかり強くなって小さな牙城を作ることに何の意味もありません。

好きなフィットネスだからこそ、そんな垣根はなくなってほしいと強く思います。

自戒も含めてそれを最後に伝えたいと思いました。

差別という言葉が必要ないくらい自然な受け入れをする環境。

自分の周りではそのような環境を作ることができるようこれからも努力したいと思います。

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最後になりましたが、このコラムを発信するきっかけを作ってくださった遠藤一佳さん、また、沖縄県のみなさん、いつも支えてくれている家族や友人のみんな、どうもありがとうございます。

そしてこのコラムを最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

それではまたどこかでお会いしましょう!!!

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# by yuichirokudo | 2018-10-23 15:00

第12回テーマ(全13回):「何が変わったのか」

みなさんこんにちは!工藤です。

台風も過ぎ去り、先日久しぶりに関東(東京・千葉)へ帰省をしました。

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関東でも森林に囲まれた公園や海に行ったりしていました。

私は沖縄に行ってからよく「変わったね」と言われます。

確かにそうだと思います。

変わった・・・何が変わったのか。どうして変わったのか。

今回の帰省は私にとって内省をする時間にもなりました。

振り返ってみると、変わったというよりは「元々あった自分を取り戻している」感覚があります。

いつからか「仕事用の自分」やら「友人用の自分」やら、無意識に自分を使い分けていて、自分も周りもよく分からない自分になっていました。

接触を恐れて内面を出し切らないために無難な態度で過ごしていたことが多かった気がします。

子供の頃から段々とそんな自分が構築されていったのでしょう。

私が今年沖縄に行ってみるとそこには余分なものが削ぎ落された生活がありました。

慣れるまでは本当に大変でした。

便利ということすら感じることもなかった東京のあれもこれもほとんどが無い。

清潔とはいえないペンションで生活がスタートしました。

私は肌や鼻炎のアレルギー持ちということもあって身体のあちこちがおかしくなり。

でも家の近くには病院もないので慣れるしかなかったです。

大雑把なサービスにも驚かされました。

ペンションに届けられた賃貸アパートの鍵が、共有通路の階段に置いてあった時は、貴重品を預かってもらうのは当たり前ではなかったのか…!と(笑)。

「勝手にどうぞ」という感じです。

そこでこちらが怒っても変人扱いですから平然としているしかありません。

もちろん大変なことだけではありません。

温かな人間性溢れる人たちには大変助けられました。

そんな環境で徐々に気付いていったのです。

「自分は生き物として弱いなあ・・・」ということに。

「弱っていた」という言い方の方が正確かもしれません。

東京にいると満たされていることすら気付かない恵まれた毎日がありました。

おそらく沖縄県が東京と全く同じ環境であったならば、全く異なる文化が生まれていたことでしょう。

経済的な問題や台風の被害、そして歴史の中での様々な苦難。

そのような環境では生きるための優先順位が自然とつけられます。

私にとっては一番大切なものは何なのか気付かされる環境でした。

それに気付くと今まで装飾していた自分なんてどうでもよくなります。

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ハブ博物公園にて大蛇と共に。

…去年は絶対やっていなかったです(笑)。

またこの写真を見て色々言われそうですが…。

このコラムタイトルは「価値観をぶっ壊せ!」です。

更に付け加えると、ぶっ壊さなければならないのは、中心(コア)から遠く離れて贅肉のように膨れ上がってしまった価値観です。

だから大切なものは壊していません。

大切なものがはっきりしていれば強く生きられると思います。

それって本当に必要なのかな?

私は昨年までそんな荷物を山ほど担いで毎日生活していました。

大切なものが何なのか。

私の場合は沖縄県で生活をすることによってそれが見つかりました。

みなさんはどのようにして大切なものを見つけましたか?

またはこれから見つけていきますか?

それでは今週のコラムはここまでです。

来週が最終回になります。また来週火曜日にお会いしましょう!!


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# by yuichirokudo | 2018-10-16 15:00

第11回テーマ(全13回):「これからも伝えてほしい」

みなさんこんにちは!工藤由一朗です。

またしても大型台風の25号がやってきました。

このコラムもあと3回となりましたので、本日は台風接近前に体験したことを。

こちらの巨大な物体をご覧ください。

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これは、長さ180ⅿ・重さは10tもあると言われている「大綱」です。

私は9月に行われていた沖縄県三大綱引きのひとつ「糸満市大綱引き」に参加しました。

地域全体で五穀豊穣・大漁祈願・家内安全・無病息災を願います。

当日は南北に分かれた綱の大掛かりな結合を行うところから始まります。

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結合の準備をしている様子です。道路中央に綱を設置します。

大綱は「万人綱」とも呼ばれ誰でも行事に参加することができます。

予約もいらないので自分も含めたギャラリーが続々参加することに。

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綱が完成した後には糸満市民による道ジュネ―(お祭りの練り行列)が始まります。

これまたすごい盛り上がりです。

そしていよいよ開始なのですが…。

内容がクレイジーです(笑)。

小休憩を入れながら「30分間連続で綱引き」をするのです!

知らない人同士が入り混じり、南北に分かれて本気で引っ張り合います。

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子どもからシニアの人までみんな本気(笑)。

綱の上には合図をする人が乗っています。

合図の旗を本気で振りすぎて参加者の頭にぶつかったりしています。

やっている最中はもう何のために引いているのか理屈はよく分かりません。

その場のエネルギーに圧倒されてみんなが全力で参加しています。

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30分後、見事私の参加側が勝利。みんなで喜びを分かち合い。

しかしどちらが勝っても「ゆがふう」(豊作・豊穣・幸福などの意)になるとされています。

それなのになぜかみんな本気なのです。景品が出るわけでもありません。

伝統行事は真剣にやるものだと代々伝わっているのでしょうか。

初めて参加する人も間違いなく本気です。

行事はこれで終わりではなく、道路に散らかった綱をみんなで片付け撤収が始まります。

この行事を実施するにあたり大変な労力が必要だったと思います。

本当に綱引きの最中は何が何だかよく分からないのですけどね(笑)。

伝統行事を通じて人が結び付き、エネルギーが湧いてくるのは間違いありません。

そこに損も得もない。上も下もありません。

これこそが伝統行事と呼べる、受け継いだものなのだと思います。

一生懸命生きる力をこれからもずっと伝えていってほしいです。

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以前私は「ハーリー」という、同じく沖縄の定番行事に参加したことがあります。

写真のような伝統漁船で競漕を行います。

漕ぐのは10名、船頭1名。

私たちのチームは全員素人で初めは乗ることもままならない状態でした。

しかし勝つためだけではなく、地域活性化のためにある程度の規模の企業はみな参加しているのです。

参加するからには練習をします。

大会前は漁業組合の方が無償で練習を補助してくれます。

このような習慣が地域各地であるのです。

結果は初戦敗退でしたが練習の度にチームワークが向上していくことを実感できました。

この行事も参加者・応援者みんなが全力でした。

沖縄の伝統行事は「人が生み出すエネルギー」を実感できるものばかりです。

そしていずれも時間をかけて積み重ねてきたことがよく分かります。

最近私は昨年まで所属していたフィットネスクラブのことを振り返ることがあります。

数千人のクラブ関係者がいて私はそこで何ができていたのだろう。

自クラブのスペースだけで完結できる、しかも自分たちの利益になるようなことばかり考え実行していた気がします。

そんなことで人は動かないでしょう。

不自由な面も多いと感じる沖縄で、私は基本的な人間の関係性や生きる活力を学んでいます。

沖縄でなくとも良いと思います、もし同じ範囲で行動を繰り返していて、うまくいかない日々を過ごしている方がいたら、外に出れば私のように新たな考えが生まれてくるかもしれません。

本当に世の中には楽しいこと、勉強になることがたくさんありますね。

それでは本日はここまで。

また来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-10-09 15:00

第10回テーマ(全13回):「手放してみるとわかること」

みなさんこんにちは!

工藤由一朗です。

先日沖縄県にチャーミーこと台風24号が直撃しました。

実はこれを作っている現在、停電3日目です。

街は信号も点いていません。

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交差点は譲り合って進むような状況。

道路もご覧の通り・・。

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私には初めての経験です。

こうなると嫌でも生きるための優先順位について考えさせられます。

ガスの運転も点かないのでシャワーは水です。

まだ暑い中冷房も使えません。

それらは不便ですがまだ耐えられます。

大変なのは太陽に合わせて生活しなければならないこと。

陽が暮れれば活動できなくなります。

19時過ぎには街が暗くなり静かな時間に。

そして一番重要なことは食料と飲料の確保です。

一部断水している所もあるようです。

停電の影響で大半のお店は閉店しています。

中には早々と予備電源で復旧しているお店もあり、地域差もあります。

私の住んでいる地域は一店舗だけコンビニが開いていました。

パンが最も売れています。

冷蔵庫も電子レンジも要らないからです。

ほかおにぎりやお弁当もほぼ売り切れ。

スマホの充電器や乾電池も売り切れです。

那覇の近い沖縄本島南部の方が復旧は早いようです。

あいにく私は中部〜北部エリアでほとんど復旧していない状況。

たった3日間とも言えますが、いざ無くなってみるとそのまま無くてもいいやと思うことが結構出てきました。

沖縄は東京の半分しかTV地上波のチャンネルがなく、大抵文句を言われます。

でも無くなっても何も困らなかったですね(笑)。

他には細かいですがウォシュレットとか。

お湯の温度調節。電子レンジ。インターホンとその画像。等々。

利便性を追求していつしかたくさんの機能に囲まれて生活していたんだなと思います。

追求してというか、いつか誰かに与えられて、それが当たり前と思い込んでいるんです。

商売している側は同じジャンルの商品を売り続けていたらこうなったというところでしょうか。

買う側もあまり考えず受け入れる。

本当はほとんどの物質の機能なんて飽和に近くて、必要ない押し付けも多々あるのかもしれません。

何が必要で何が要らないか。

これからはその判断が今までよりしっかりできそうです。

では、電量に限りがあるので(笑)、みなさんまた来週火曜にお会いしましょう!!


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# by yuichirokudo | 2018-10-02 15:00 | Comments(0)

第9回テーマ(全13回):「自然に囲まれて」

はいさい!工藤由一朗です。

みなさん毎日楽しく過ごしていますか!?

沖縄はまだまだ30℃以上の日々が続いています!私は今日も海に行ってきました。

今回のコラムはショートブレイク、沖縄本島おすすめスポットのご紹介です。

昨年まで沖縄をほとんど知らなかった私の個人的なおすすめです!

楽しさや開放感があふれているだけではなく、深く日本のことを考えさせられる地域でもある沖縄。

みなさんが旅行などで訪れる際、参考にしていただければ幸いです。

まずは気軽に本島から車で行ける離島を2か所ご紹介。

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こちらは豊見城(とみぐすく)市にある「瀬長島」の写真です。

以下、海の写真はあまり差が分からないと思いますがご了承ください(笑)。

実際にご覧いただくとお気に入りのビーチや離島が見つかるはずです!

瀬長島は那覇空港から約1.5kmのすぐ近くにあります。

離島といってもほとんど本島と繋がっているので、レンタカーを借りた後にすぐ立ち寄れます。

青い海と空を一望できる食事場所がたくさんあるので、ひと休憩するのにおすすめです。

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こちらは沖縄県北部、今帰仁(なきじん)村の「古宇利島」です。

この写真は天気が曇りで残念ですが、ドライブスポットとしては絶景で私は圧倒されてしまいました。

写真の橋は青い海に囲まれていて、この景色は多くの人と共有したいと感じた程です。

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こちらは沖縄市体育館…というより、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム、「琉球ゴールデンキングス」の試合ですね。

写真の通り熱狂的な試合が観戦できます。きっと元気をもらえるはずです。

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2つの写真は間違い探しではありません(笑)。

上が沖縄本島最北端の辺戸岬(へどみさき)。下が最南端の喜屋武岬(きゃんみさき)です。

お店などはほとんど無いです。本当に何も無い…。

余分なものが何も無いので、自然をそのまま感じたい方は訪れてみてはいかがでしょうか。

私は両岬の先にある海を見て感じるものがありました。

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定番スポットの「沖縄美ら海水族館」です。「ちゅらうみ」と読みます。

本島北西部、空港から専用のバスも出ています。

写真の巨大なジンベエザメは圧巻の一言です。

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中部にある、うるま市の「ビオスの丘」です。

トップ画像の水牛はこちらで撮影しています。

多くの動植物が鑑賞でき、写真のようにアクティビティに参加することもできます。

海以外の自然を楽しむことができる場所ですね。

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こちらも定番。那覇市の「首里城」です。

今まで私が見た日本の城と比べて異質のものでした。

琉球王国の歴史を感じることができます。

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糸満市の「ひめゆりの塔」。私が多くを語る必要はないでしょう。

「日常への感謝」を考えざるをえません。

当時の生存者である女性が「しばらく海へ行くことができなかった」と言っていました。

当たり前に楽しむことができるリゾート地には、積み重ねられた歴史があるのです。

さて…。

いかがでしたでしょうか?

あまり写真の出来栄えが良くなく、文章も稚拙なので、是非直接訪れてみてくださいね!

いずれの場所も共通しているのは「純度が高い」ということだと思います。

小細工が無くて、本質そのもの。

そういったものに人は心を動かされる、そんな気がします。

自分もそんな風に生きていきたいと考えるようになりました。

それでは本日はここまで。

また来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-09-25 15:00

第8回テーマ(全13回):「待っていても防ぐことはできない」

はいさい!工藤由一朗です。

第3回のテーマ「沖縄の自然に学ぶ」では天気について触れました。

今回もそれに関するお話で、「台風」についてピックアップをさせていただきます。

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ここ最近は大型の台風が日本に直撃したこともありました。

現在日本国内で提供されている台風情報は「気象庁」のものが唯一です。

これは、防災という観点から情報は一つにするべきであるという考えに基づいています。

そのため多くの人は気象庁の情報を基に天気はもちろん台風の情報を確認していると思います。

しかし沖縄県に限らず、特に海や山など自然に関わる職に就いている、生活に関わる、趣味を持っている人などは海外のWEBサイトも活用している人が大半ではないでしょうか。

それは気象庁の情報が正確性に欠け海外のサイトが高いということではありません。

おそらく皆それぞれの特徴を理解した上で活用しているはずです。

よく国内の天気予報で台風の進路予測の図を目にすることがあると思います。

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台風の範囲を示す予報円は時間経過と共に広がっていきます。

この予報円内に台風が進む確率は70%以上であることが示されている、つまり時間が先になる程予報は不正確になるわけです。

多くの人に注意を促す必要があることから、このような形式になっています。

不特定多数に情報提供することが目的ということですね。

ところがその反面、どこまで台風が広がるのかよく分からなくなってしまうのも事実です。

予報円内すべての人が万全の台風対策をしているわけではないでしょう。

本来その先の細かい部分は予報待ちになるのではなく、自分達でも情報を手に入れなければならないのです。

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こちらは私がよく使用している海外のサイトです。

風・気温・雲・雨・雪・波・気圧などを、視覚的に確認することできます。

こちらの図では地表付近の風が表示されています。

青>紫色>赤色・・・のように目で見て風の強さや流れが分かります。

左下には台風発生を確認できますね。

この図を何日後の何時といった具合に、ピンポイントで確認することもできるようになっています。

台風の予報進路が時間と共に広がるようにはなっていません。

デメリットとしては、ピンポイントで確認できる分、最新の予報を確認すると直近の予報から異なる進路に変更されていることがよくあることです。

このサイトはあくまで一例です。

よく私の周りの人たちは自分のことを「なんちゃって気象予報士」と言って笑っていますが、命に関わることもある気象情報をいかに把握すべきかがよく分かっています。

そのため複数の情報源を照らし合わせて、自分たちで防衛しているのです。

それは一人ではできないことも分かっています。

だからこそ日頃の関係性を大切にしているのです。

私も沖縄に来るまでは台風の進路や規模を事前に確認することはほとんどありませんでした。

今では周りがいち早く確認し、自然の厳しさを甘く考えない環境があるおかげで、ずいぶんと思考習慣が変わったように思います。

事前の準備や協力の必要性についても学びました。それでも防ぎきれない力が自然にはあることも…。

個人の在り方とその繋がりの在り方。

そのベースについても見直すきっかけになりました。

一人だけでも無力ですし、個々人が自分を高めなければその総和も小さなものになってしまいます。

汗を流して台風対策をしている沖縄県民の姿に学ぶところは多いはずです。

それでは本日はここまで。

また来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-09-18 15:00

第7回テーマ(全13回):「人生の満足度!」

みなさんこんにちは!帰り道にコウモリとすれ違った工藤です。

今回で折り返しとなったこのコラム。ここまでは沖縄のポジティブな面をお伝えしていました。

しかし沖縄には明るいとは言えない部分もたくさんあります。

下記画像をご覧ください。

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補修されていない建物や道路。沖縄では珍しい光景ではありません。

当然のように整っている東京の道路を見慣れた私にとっては違和感がありました。

沖縄の経済環境を反映しているように思えます。

実際に平均年収で見ると国内のワーストです。

他にも離婚率が高いなどネガティブなデータもあります。

私は東京から沖縄に移住した初めの2週間、生活環境が激変して腹痛が治りませんでした。

主には利便性のギャップが大きかったように思います。

今まで当たり前に存在していたものが無い。

代表的なところでは電車が無いです。

街灯がほとんど無い道も多く、衣食住をはじめ全体的にお店が少ない。

初めて泊まったペンションは適温のお湯が出ず、蛇口からは真っ赤な鉄サビが出てきました。

私も今ではすっかり慣れてしまった環境を「不便だ!」と感じる方は多いはず。

また、ここには到底書き切れない程の熾烈な沖縄の歴史もあったと思います。

見方によってはとてもハードな環境です。

しかし、「うちなーんちゅ(沖縄出身者)」のみなさんはどうにも楽しそうな方が多いように見えます。
一体どうしてなのでしょう?

先日、空手を稼業とされている「うちなーんちゅ」の方と飲む機会があり、その疑問を聞いてみました。

すると真顔でこんなことを言われました。

「沖縄は恋愛率が高いです」

えっ?

そんな指標、聞いたことがありませんよ(笑)。

思わず笑ってしまいました。

人の交流が盛んであることをよく表現している言葉だと思います。

沖縄県は離婚率も高いですが、出生率が40年近く日本トップというポジティブな側面を教えてくれたのでした。

恋愛も多いが別れも多い…それがハッピーかどうかの判断はお任せします!(笑)

恵まれていない環境がある分、みんなで協力して生活せざるをえない、とも言っていました。

暗い部分をそのまま受け止めない(むしろより反発してエネルギーにしているように見える)沖縄の風土が私はすごく好きです。

そこに生きる力のようなものを感じるからです。

私は他にも感じていた疑問がありました。

沖縄のことをボロクソに言う人たちにも少なからず出会っていたことです。

大抵は沖縄を離れている人たちでした。その疑問も聞いてみると、こんな回答が。

「沖縄は縦横無尽に人の繋がりがあります。それが面白さでもあり、難しさでもあります。家族や親戚・友人が多い人はどこでも食べ物を提供してもらえるなど、生活に困ることが無くなっていき、最終的には人生の豊かさに繋がるのではないでしょうか。その反面、その繋がりからはみ出てしまうと非常に生活しづらくなってしまいます。生まれた時から血縁者が少ない人もいるし、大人になって繋がりから外れてしまう人もいる。移住してからうまく溶け込めない人もいるはずです。自分はその両面を知っているので、どちらの人たちの気持ちもわかります。沖縄にはその両極端の人たちがいると私は思います」

その話を聞いて私は大変勉強になりました。

環境よりも人の関係性を重要視していることがよくわかります。

別れ際にはこんな発言もありました。

「いずれにしても、沖縄では人生の満足度が高い人は多いと思います」

とても印象的な言葉でした。

「人生の満足度」

私は今までその感覚をぼやっと持ってはいました。

でも言葉にはできていませんでした。

「私は人生の満足度が高い!」と、自分自身に言えるようになりたいですね。

そして、自分以外の方の「人生の満足度」を少しでも向上させることができたら。

きっと楽しい毎日の循環が生まれてくるはずです。

さて、明日から何をしましょうか。

ではまた来週火曜日にお会いしましょう!!


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# by yuichirokudo | 2018-09-11 15:00

第6回テーマ(全13回):「腹の底に響く音」

みなさんこんにちは!工藤由一朗です。

先日、沖縄市で実施された「沖縄全島エイサーまつり」を鑑賞しました。

メインストリートを封鎖して旧盆の翌週末に行われるお祭りです。

その様子がこちら。

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エイサーとは、沖縄県や鹿児島県奄美諸島で、お盆の時期を中心に踊られる伝統芸能です。

その歴史は1600年代に遡ると言われています。

基本的には若者が中心となり、地域の青年会を一単位として結成されます。

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沖縄市は2007年に「エイサーのまち」宣言をしています。「エイサーで地域の元気を取り戻そう!」とし、それが1977年の「沖縄全島エイサーまつり」に発展したと言われています。

そのルーツ通り、生で見るエイサーはものすごい迫力です。

男子は力強く、女子はしなやかな動きで観客を魅了します。

私はその中でも男子の生み出すパワーに圧倒されてしまいました。

動きのキレと、何より真剣そのもののその貌(かお)。

自分は社会人になってからあんなに真剣で夢中になった表情をしていたことがあったか?

考え直してしまいました。

そして動画では伝わらない大音量の太鼓の音。

地域の音楽に合わせて勢いよく鳴り響きます。

ドン!ドン!ドンドンドン!!

お腹の底まで振動が伝わってくるようです。

自分のふにゃふにゃした根性が叩き直されているような音。

これを見て本当に良かったと思います。

大げさかもしれませんが、沖縄に来てから「世の中にはこんなに面白いことがたくさんあったのか…」と感じることがよくあります。

私にとってこの「エイサーまつり」もその一つになりました。

私が東京のフィットネスクラブで働いていた頃、生活の大半は屋内で完結していました。

職場はフィットネスクラブで屋内。帰っても賃貸アパートで屋内。

買い物する店も屋内。飲み会も屋内。勉強会やセミナーも屋内。スポーツ鑑賞も屋内…。

屋外で過ごすのは電車と車を除く移動時間(歩行)が大半。

さながら「箱の中で生活する生き物」のようです。

そんな私も今はすっかり「外で遊ぶ大人」になってしまいました。

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沖縄県という環境がそのきっかけを作ってくれました。

豊富な自然や伝統文化、人々の繋がり。その出会いに感謝しています。

しかし、沖縄県だからそれができるのか?というとそうではないと私は思います。

おそらく全国どこに行っても私は「積極的に外に出ていく」習慣を続けます。

それは物理的に屋外によく出るということがひとつ。

もうひとつは「勇気を持って、慣れ親しんだ環境の外に飛び出す!」ということです。

私にとって慣れ親しんだ東京を遠く離れることはとても勇気のいることでした。

長年続けてきた業界を離れることも、です。

どうしても失敗した時のことが頭をよぎってしまう。

でも、それが一体何なのでしょうか。

二度と立ち直れない程酷いことがあるわけではないし、自意識過剰とも言えるかもしれません。

それよりも、同じところにばかり閉じこもっていて、新しい出会いをシャットアウトしている毎日の方がよほど怖いかもしれません。

私はエイサーの太鼓と同じような衝撃や楽しさを探しにこれからも出かけていきます。

みなさんは最近どのような楽しみを発見しましたか?

機会があればぜひ私にも教えてください!

それでは本日はここまで。

また来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-09-04 15:00

第5回テーマ(全13回):「ゆいまーる」の精神

みなさんこんにちは!工藤由一朗です。

私が乗車している沖縄県内のバスでこんなことがありました。

日本語の話せない韓国人旅行者2名。

英語でうちなー(沖縄)のシニア女性に降車場所を訪ねています。

英語が伝わっていないようです。

そこで居眠りをしていた私が叩き起こされます。

寝ぼけながら状況を聞かされ、中2程度のボキャブラリーで必死に道案内、無事降車。

沖縄の日常でこのような場面はよくあります。

これも小さな「ゆいまーる」精神と言えるでしょうか。

「ゆいまーる」とは?

沖縄の言葉で、ゆい(結い)+まーる(順番)から、「助け合い」や「相互扶助」というような意味があります。

その歴史は古く、元々は生産性を高めるために自然発生した文化・言葉です。

とても重みのある言葉ですが、その成り立ちはここでは割愛させていただきます。

沖縄県には主に下記のような人たちが混在しています。
・沖縄県出身者
・沖縄県移住者
・tourist(娯楽・ビジネス)

新たに沖縄を訪れた時は、知り合いもいないし地域のことがよく分かりません。

在住の長い人たちはそれがよくわかっていて、みんなで助け合います。

そして親切にされた人たちが次の訪問者を助けていく、好循環が生まれる。

誰に教わるわけでもなく自然とそんな気持ちが湧いてきます。

私はゆいまーるの精神に学ぶことがたくさんありました。

でも、たまにその受け入れ方に驚かされることがあります(笑)

沖縄県にある私の職場では、ヨガや沖縄空手などのプログラムを提供しています。

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その担当者を採用する時には、有料の求人媒体でリクルートをするのが一般的です。

しかし、人事部は求人媒体を使わないと言います。

え?どうやって担当者を集めるの?

初めはさっぱり分かりませんでした。

そこでゆいまーる精神の登場です!

とにかく人の繋がりがすごい。

大抵の業種は誰かしら紹介してくれる人がいます。

東京の約10分の1である人口も関係しているのだと思います。

それでも空手の関係者は見つからず、私は新規の営業をしていました。

そうこうしているうちに、WEBにも情報が載っていない道場を見つけ、アポイントが取れました。

空手の講師を紹介してくれるそうです。

行ってみると、決して大きいとは言えない小屋のような道場。

「ああ君か」

威圧感のすごい初老の男性が登場。

後で聞くと、その方は沖縄空手会の超大御所でした。

「座りなさい」

冷房設備がなく、ヤモリや虫に囲まれています。

そこからいきなり1時間くらい空手の歴史について話をされる(笑)。

いやー、営業で来たのになと内心では思いつつ…。

「副館長、こちらに来なさい」

副館長と呼ばれる男性が隣に座ります。

「今日から君たちは友だ」

?????

どういうことなのでしょうか??

要件は事前に伝えていたはずです。

有無を言わさず契約ならぬ契り(?)を交わし、入門書や道場訓が渡され…。

結局、あと数回訪問するまで契約の話ができませんでした(笑)。

これは極端ですが、ビジネスの前に人の関係性を重要視している例です。

もちろん良いことばかりではありません。

それでも、当たり前に考えていた今までの「関係性」を見つめ直すには充分な体験でした。

今までは上下を中心とした関係性が多かったように思います。

助け合いに上下はないですから。

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みなさんの周辺には現在どのような関係性があるでしょうか。

そこに「ゆいまーる」の精神はありますか?

それでは本日はここまで。

また来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-08-28 15:00

第4回テーマ(全13回):「ぬー!」で会話する毎日

Haisai everyone!!
I hope you are having a good summer.
Many people started work after the Bon Fest closed.
Let's begin well this week!

日本語訳:
こんにちはみなさん!
素敵な夏をお過ごしでしょうか?
お盆も終わり多くの人はお仕事が始まっていると思います。
今週も張り切って始めていきましょう!

…読むのをやめないでくださいね(笑)
英語に無縁だった私ですが、最近、英語を使用する機会が増えています。
本日はそれにまつわるコラムです。

改めまして。

はいさい!(沖縄方言の挨拶)

工藤由一朗です。

私の前職である東京のフィットネスクラブでは、日本人のみが働いていました。

沖縄県にある現在の職場では、何か国かわからないくらいのスタッフが働いています。

沖縄は県内在住の方以外に多くの観光客がビジネスの対象になります。

そのためスタッフも当然のように多国籍です。

どのくらいの観光客が訪れるかというと、1年で約957万人(平成29年度)。

これはハワイと同じくらいの人数です。

※滞在時間や消費する金額はハワイが上回っています。

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観光客は日本人が最も多く、中国・台湾・韓国を始め、外国人の方も目立ちます。

全体の約28%が外国人です。

リムジンバスに乗ると、自分以外の乗車客が全員外国人で肩身の狭い思いをするなんてこともざらにあります。

一括りにはできませんが、外国人観光客の印象としては日本人より圧倒的に堂々としていて、遠慮がなく楽しそうです。人生を満喫している印象があります。

とにかく声が大きい。

日本人の考えるマナーなんて屁でもないって感じです。

小さいところでは、バスで大音量の音楽をかけるとか。

それくらいはまだ良いです。

あるホテルでは部屋で花火を始めてしまう事例が頻発していたそうです。

ふざけているわけではなく、火事になっていないのに何でいけないの?とごく自然な考えで。

以後そこでは注意書きに屋内の花火禁止と加えられています。

私は今まで関東圏出身の日本人ばかりが交流する環境で暮らしていました。

それが閉鎖された空間かどうかなんて考えることもありませんでした。

日本語のみが使用される東京のフィットネスクラブで、更に細かくジャンル分けされる。

その中でのみ通用する言葉やルール。

日本語の思考を英語で伝えようとする時にはシンプルでなければ伝わりません。

このコラムも日本語だからこそ成立している部分がかなりあります。

私の職場は朝礼が英語で、いまだに内容の半分も理解できていません。

それでも自分の発表時間があるので、恥なんて全部捨てて話すしかない。

文法とか発音が間違っているのはわかる。でも伝える。

恥ずかしながら社会人になってからそんな経験はしたことがなかったです。

うちなー(沖縄)のみなさんはそんな異文化の受け入れに慣れている方が多く、自然と自分たちが使っている言語を切り替えて相手に合わせるのが得意です。

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先日開催された「うちなーぐち(沖縄方言)講座」の一部から。

A君「えー!」 (ねぇ!)
B君「ぬー?」  (何?)
A君「だー!」  (それ頂戴)
B君「べー!」 (だめ!)

さっぱり分からない、うちなーの会話(笑)。

だめが「だー!」ならまだわかる気が…。

極端な例ですけど、こういった伝わらない言葉は敏感に察知して日本人同士でも使わないのです。

私が「ぬー」の意味を説明された時は、「道でぶつかられた時に喧嘩腰で相手に言う」と例が挙げられて、本人も標準語訳が分からず、さっぱり意味が伝わりませんでした(笑)

これって、自分たちの日常でもきっとありますよね。

当たり前に通用すると思って話している言葉。

「ぬー」の形を変えた、自分たちだけが理解している言葉やルール。

私は沖縄に転居してから自分の「ぬー」にあたる思考を棚卸しています。

ぬー!ぬー!ぬー!…。

毎日そんな一方通行のコミュニケーションが続いていた気がします。

みなさんにも心当たりはありますか?

それでは本日はここまで!

See you next Tuseday!!

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# by yuichirokudo | 2018-08-21 15:00

第3回テーマ(全13回):「沖縄の自然から学ぶ」

みなさんこんにちは!工藤由一朗です。

今年の春に沖縄に来てからはずいぶんと価値観が変わりました。

今日もその中から感じたことをお話しさせていただきます。

沖縄といえば雄大な自然ですよね。

このように澄んだ海をイメージされる方が多いでしょうか?

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こちらは私の自宅から。このサンセットは何だか胸が熱くなります。

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空気は澄んでいるし、意外なことに夏の間は東京より涼しく過ごしやすいです。(日差しは強い)

でもこれら綺麗な面だけが沖縄の自然というわけではありません。

代表的な例は台風。

沖縄は本州と比較して台風の通過頻度が多いです。

詳しく言えば、「台風が通過するかもしれない頻度」。

その度に対策が必要になります。

沖縄は海に面したお仕事をされている方が多く、それ以外の職業でも台風の影響は死活問題になります。

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物が飛ばされたり、壊れたり。大きな台風では翌日の景色が変わってしまうくらい。

そのような環境なので、日常会話に天候の話が出てくるし、若いスタッフでも詳しい気象情報をチェックしています。

天気予報をこまめに見ているということではありません。

「自分達で天気を予測している」のです。

これはすごいなと私は思いました。

「沖縄の天気予報は当てにならない」と多くの人が口にします。

確かにその通りなのです。

週間予報がガラッと変わることや、スコールやお天気雨など不安定な天候の日もあります。

先週のコラムで記載した「私が沖縄に来て受けた洗礼」のひとつに、夜間のスコール直撃があります。

私は初めて自転車を購入した際、自宅までの20㎞近くを走って帰りました。

晴れていたサンセットの海沿いを楽しく帰るつもりで。

ところが急なスコールに襲われ、街灯がない真っ暗な道を、何度も車に轢かれそうになりながら死に物狂いで帰ることになりました…。

それ以降、私は少々の雨では傘を差さなくとも平気です(笑)

話を戻します。

沖縄で生活していると、自然は不安定なものだと身にしみてわかります。

天気予報の技術には限界があることも理解できます。

だからこそ生活の知恵として自己防衛をしているのですね。

私は東京在住の際、せいぜい雨や雪の天気予報を気にしていたくらいでした。

そして外れると予報に文句を言う。

しかし沖縄でそんなことを言っていたら笑われてしまいます。

今は様々なサイトで詳しい気象情報がチェックできます。

台風の卵となる箇所を発見し、自分達でも今後の軌道を予測している。

地域でも協力し合って事故を未然に予防しています。

東京では何かの事故が遭ってから協力することはあっても、予防の段階で協力し合う習慣を目にすることがありませんでした。

これは私が働いていたフィットネスクラブでも正に共通している点なのです。

運動習慣、健康習慣。

内容を伝えるのであとは1人でやってください。または数名のグループで。

そんなサービスを続けている店舗を多く目にします。

続く人より続かない人の方が圧倒的に多いのがフィットネスクラブです。

今のまま機械的なオペレーションを継続していたのでは、沈没するクラブも出てきてしまうと思います。

フィットネスクラブで作り出すべきビジョンを、私は沖縄から学びました。

一人一人があるべき習慣を身に付け、地域のみんなでも協力する。

いきなりは地域まで広げることができなくとも、それぞれのフィットネスクラブが本気になれば、店舗から発信する文化を作れるはずです。

それでは本日はここまで。

また来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-08-14 15:00

第2回テーマ(全13回):「健康ってなんだ」

みなさんこんにちは!工藤由一朗です。

改めて私の自己紹介をさせていただきます。

私は全国にチェーン展開をしている都内のフィットネスクラブスタッフでした。

私が所属していた店舗は「オーナー店舗」と呼ばれ、直営店舗とは別会社がクラブの運営を行っていました。

よくある話で、昨年オーナーが変わることになり、そのタイミングで店舗を離れます。

さてどうしようか・・・。

いくつかの選択肢があった中で、悩みに悩んだ末、沖縄へ行くことにしました。

最後に出た答えは「やりたい仕事があったから」。

本当にそれだけでした。

リゾートが好きで沖縄へ転職するパターンは結構あります。

それに対して私は当時、沖縄のことをほとんど知りませんでした。

意思があればなんとかなる!

不安を振り払って進む道を選んだことを覚えています。

それ故の洗礼を後に受けることになりますがそれはまた別の機会に・・・。

これが移った当初の写真。
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これが数か月後の現在。

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いやー変わりました。

ほぼインドアだったフィットネスクラブから、インドア+アウトドアの「アクティビティ」を提供する仕事に現在私は就いています。

私たちが展開しているのはいずれも心身共に健康になっていただくためのプログラムです。

フィットネス施設の他に、マリンアクティビティ(SUP・カヤック・シュノーケル・ダイビング等)、アウトドアフィットネス(ウォーキング・サイクリング・ビーチヨガ等)、沖縄文化を伝えるカルチャープログラム(空手や三線・エイサー等)、その他ビーチを中心としたレクリエーションなどがあります。

こちらはレクリエーションの練習風景。

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青空と澄んだ海。最高に気持ちが良いですね。

昨年まではまさか自分が2018年夏にこんなことをしているとは思ってもいませんでした。

今の仕事は新規開業ということもあり、決まった「型」がほとんどありません。

さらに沖縄の風土も重なって自由度が広い仕事になっています。

私は社会人になってから、職業としては大半を会員制フィットネスクラブのスタッフとして過ごしてきました。

20代でも30代でも、その時の立場で懸命に「健康」に向き合ってきたつもりです。

が、知らず知らずのうちに、決まりきった「フィットネスとはこうである」という固定概念が出来上がっていて、その中だけで何年も動き回っていたことに気が付きました。

恥ずかしいことに、「フィットネス業界」と呼ばれる狭い世界でのみ通用する文脈で物事を考え、会話をしていたことに気が付いていなかったのです。

私の現職でフィットネスクラブ出身者は200分の1人(私のみ)です。

エアロビクスがどうとか、ダンスがどうとか、誰も知らないし興味がありません。

マニアックな会話をしたって気持ち悪いだけですからね。

そんなことより、もっと楽しく健康的に生きている人たちが目の前にたくさんいるので、まず自分が「健康」について考え直し、学ばなければならないと感じています。

フィットネスクラブももっと自由に、楽しくやれると思います。

コストがどうとかせこいことばかり考えていないで、三線(サンシン)ライブでも毎週やるような余裕のあるフィットネスクラブがあれば、マニア以外の人たちも少しずつ興味を持ってくれる。

そんな気がします。

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実際に沖縄の居酒屋では無料の音楽ライブがよく行われていて、その空間にいる人たちはみんな幸せそうです。

これも健康文化のひとつです。

健康を追求するためにはフィットネスだけでは全然足りなかったのだなあと。

すっかり近視眼的になっていました。

かと言って、沖縄文化だけでも、アクティビティだけでも欠けていることがたくさんあります。

うまくその辺りが融合できると、今はないもっと優れた何かが作れるはずなのです。

その続きはまた後日・・。

本日はここまで!

それではまた、来週火曜日にお会いしましょう!!

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# by yuichirokudo | 2018-08-07 16:00

第1回テーマ(全13回):「888」

みなさんこんにちは!

突然ですが、下の画像を見て気付くことはありますか?

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そう、セルフガソリンスタンドですね。

ほとんどの方は価格表示に違和感があったと思います。

表示されているのは「888」。

888円というわけではありません。

意図的に表示していないだけです。

もちろん給油したい人はガソリン価格が分かりません。

「故障しているのではないか?」「しっかり表記してほしい!」「スタッフは何をやっているのだろう?」

私は数か月前だったらそう思っていました。

ある地域のガソリンスタンドは総じて1年中このような表記になっています。

なぜか?

いくつか聞いた理由があります。

・近隣のガソリンスタンド同士(組合)が価格競争にならないように自己防衛をしている。
・現地の人向けの価格以外に観光客価格が設定されている。
・当たり前すぎて気にかけたこともない。

二番目のようなことはまずないと思います(そう信じたい)。

いずれも消費者の立場に立っていないからおかしいのではないか?

その通りです。

それは正論です。

中にはスタッフに対して怒り出す人もいると思います。

しかし、その「正論」は何を基準に考えられているのでしょう。

誰でも共通理解のある考え方なのでしょうか。

地域や店舗を第一に考える「正論」があってはならないのでしょうか。

どこもかしこもガソリンスタンドが競争することは「当たり前」なのでしょうか。

私はガソリンスタンドの価格表示がされていないことを正当化する気はありません。

そうではなく、自分の考えている「正論」が、「当たり前」が、全く通用しない世界があるかもしれない。

その考えを持つ重要性を伝えたいのです。

今年、私にはそう考えるきっかけがありました。

ひとつは東京から沖縄への移住です。

そう、上記のガソリンスタンドは沖縄県内の画像です。

もうひとつは、日本人スタッフしかいなかった職場環境から、外国人スタッフが多数いる環境へ変わったこと。

ちなみに私は日本語以外話せません。

自己紹介が遅くなりました!

私は工藤由一朗と申します。

社会人になってからの大半は、フィットネスクラブの社員として勤務していました。

ごくありふれた日常を送っていた私が、ほんの少しの勇気を持って行動したら…。

毎日が一遍しました!!

昨年は仕事で溜まったストレスを自分の中で抱えてしまい、いくら信頼できる人たちに相談しても解消しきれなかったことを覚えています。

そんな時の自分には、ガソリンスタンドで価格表示がされることは当たり前じゃないんだぞ!って、どうでも良いことを伝えたいです(笑)。

きっと毎日抱えていた悩みがくだらなく思えて、広い考えが持てるようになるはずです。

私は東京も沖縄も大好きです。

でも、同じ場所にいて同じような毎日を繰り返していたら、分からなかったことがたくさんありました。

その考えは少しの勇気と行動力があれば誰でも身に付けることができます。

私は昨年までこのようなコラムを発信する動機が湧いてきませんでした。

今は違います。

自分からメッセージを発信したい意欲があります。

お世話になっているFBL大学の遠藤一佳さんとのお話をきっかけにそう思うようになりました。

そのメッセージは、来週からも「毎週火曜日」に期間限定で発信、本日ここまではプレオープニングメッセージとさせていただきます。

日本のどこでも沖縄気分を感じていただけたら幸いです。

それではまた来週火曜日にお会いしましょう。

See you next Tuesday!

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# by yuichirokudo | 2018-07-31 15:00